インプラント難症例のために
2007年10月10日 堀
インプラントは上顎大臼歯部には困難であるとこれまで言われてきました。
それは重度に歯槽骨が吸収している場合、歯槽骨頂から鼻と口の間に相当する上顎洞(サイナス)までの距離が短く、インプラントを安定させるための歯槽骨量が十分ではないことが少なくなかったためです。
でも、今は違います。
上顎洞の粘膜を挙上することで、インプラント周囲の歯槽骨量を増大させることが可能となったからです。
そのテクニックには、ソケットリフト法とサイナスリフト法の二つの方法があります。
1.ソケットリフト
ソケットリフトは、インプラントを埋入する穴を上顎洞ぎりぎりのところまで削ります。そこから器具を使用し、上顎洞粘膜(シュナイダー膜)を含んだ上顎洞の薄く残った骨ごと上顎洞内部に押し込みます。
上顎洞内壁とシュナイダー膜の間に自家骨や人工骨を入れるとともに、今まで埋入する事ができなかった長いインプラントを埋入することができます。
埋入するインプラントも、歯槽骨とより馴染みのよい構造のよいハイドロキシアパタイトをインプラント表面にコーティングすることで、歯槽骨が不足した場所でも、より早く安全にインプラント治療を行えるようになりました。
2.サイナスリフト
サイナスリフトは、上顎洞の側面にウインドウをあけ、上顎洞内部に自家骨や骨補填剤を填塞する方法です。従来から行われてきた方法ですが、ソケットリフトと比較し術後に腫れるリスクがあります。

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